一瞬で大都市が破壊-阪神淡路大震災-
災害はいつ起こるかわかりません。
普段からできる備えをしておきましょう。
阪神・淡路大震災
1995年1月17日5時46分
兵庫県淡路島北部を震源とするマグニチュード7.3の地震(兵庫県南部地震)が発生し、
東北から九州にかけての広い範囲で揺れを観測。
兵庫県神戸市、芦屋市、西宮市の一部で国内で史上初めてとなる「震度7」を観測しました。
被害状況
死者6,434名
住宅については
全壊が約10万5000棟、半壊が約14万4000棟
交通関係については、
山陽新幹線の高架橋等の倒壊・落橋や埠頭の沈下、
各地で通行止めになるなどの被害がありました。
また、約123万戸で断水、
地震直後に約260万戸で停電、都市ガスは約86万戸の供給停止となるなどの被害も生じました。
死因の8割は圧迫死
死者の死因についてみると「家屋、家具類等の倒壊による圧死や窒素死」が全体の8割以上を占めています。
当時は、
1981年以前の旧耐震基準で作られた建物が多く、
新耐震基準を満たしていない建物に被害が集中しました。
鉄筋コンクリート造のビルなどでは、
1階や4階、5階などの特定の階のみが潰れる「パンケーキクラッシュ」が多く発生しました。
約6割は電気火災
阪神・淡路大震災における火災で出火原因が明らかなもののうち、約6割は電気火災でした。
特に、停電の復旧後に多くの火災が発生する「通電火災」が多く発生しました。
【通電火災とは・・・?】
停電が復旧した際に、倒れたり、家具の下敷きになっていた電気製品や、破損した電気配線などが原因で発生するのが通電火災です。
私たちにできる事 -防災対策-
1
住宅の耐震診断
住宅の耐震診断を受け、必要な補強をしておきましょう。塀などは倒れないように補強しておきましょう。
2
家具の転倒、落下、移動防止対策
阪神淡路大震災のケガの原因の50%は家具の転倒によるものでした。ケガをしたり避難に支障がないように、家具を固定し、転倒・落下・移動防止措置をしておきましょう。
3
備蓄と非常持出袋の準備
水と食料、衣類、簡易トイレを備蓄しましょう。
最低でも3日分、できれば7日分用意してあると良いです。
また、非常時に持ち出すべきものをあらかじめリュックサックに入れておき、いつでもすぐに持ち出せるようにしておきましょう。
私たちにできる事 -家族のルールを決めておく-
1
避難場所・避難所・集合場所の確認
住宅の耐震診断を受け、必要な補強をしておきましょう。塀などは倒れないように補強しておきましょう。
2
家具の転倒、落下、移動防止対策
小中学校など近くの避難場所とそこまでに行き方を確認しておきましょう。自宅・学校・職場など、どのような場所にいたときに、どこに避難すべきかあらかじめ考え、家族で共有しておきましょう。
3
安否確認手段を複数確保
災害時には電話やネット回線が混雑し、繋がりにくくなります。
そのような状況でも家族と連絡が取れるよう緊急時の連絡方法を複数確認しておきましょう。
・自宅に張り紙をする
・災害用伝言サービス(171など)を利用する
・遠くにいる親戚や知り合いを介して連絡する
明日は我が身。
日ごろから防災対策を見直しましょう!