インクルーシブ防災
誰ひとり取り残さない
「インクルーシブ防災」という言葉を知っていますか?
ハンデがある人もない人も、高齢者も、幼いこどもも、あらゆる人を取り残さない防災という考え方です。
災害時は自分のことでいっぱいいっぱいになるとおもいます。
そんな時、
目の前に困っている人、助けが必要な人がいます。
あなたは正しい行動をとれますか?
普段から防災について
知る・備える
ことでいざという時に少しでも冷静になり自分と周りの命を守ることに繋がります。
インクルーシブ防災
東日本大震災における被災地全体の死者数のうち65歳以上の高齢者の死者数は約6割
障がい者の死亡率は一般的な死亡率の約2倍 となっています。
また、
普段からの備えと周囲の支えがあれば助かっていたかもしれない命、、、
被災した要配慮者の中には、要配慮者への理解が得られず避難所を去り、がれきに埋もれた自宅や車の中での生活を余儀なくされた人もいました。
このことから要配慮者の被害の大きさが浮き彫りになりました。
私たちができること
【視覚障がい者への援助方法】
- 家やその周辺の状況を伝えてください(停電や火事など)
- どこに避難すれば安全かを伝えてください。
- 避難場所まで誘導してください。
【誘導の仕方】
- 肩や腕を貸す形で、半歩前を歩いてください。
- 誘導しているとき、周りの状況を伝えてください。
- 方向を示す時は、時計の針の位置で伝えて下さい。
(例えば、右は3時、左は9時、正面は12時と考えます。)
【聴覚障がい者への援助方法】
- ラジオの情報、避難警報、火災の状況など伝えてください。
- 「災害用伝言ダイヤル171」をお願いされた時は、引き受けてください。
- 全ての聴覚障害者が手話をするわけではありません。わかる方法で伝えてください。
【避難所で】
避難所で飲食物や生活用品の配給などの放送があった時、下記の方法で伝えてください。
- 筆談(ひつだん):紙や手のひらに書いてください。
- 読話(どくわ):あなたが話す口の形を見て読み取ります。
- 手話(しゅわ):身振りで分かることもあります。
【肢体不自由者(車いすなど)の場合】
- 車いすの場合ひとりが背負い、もうひとりが車いすを担ぐなど、複数名での支援が良いでしょう。
- 家が住める状態であれば、家で過ごす方もいます。安否の確認と水や食料などの必要な物資の配達をしてください。
【避難所で】
- できるだけ段差が少なく、出入り口付近に近い場所を確保しましょう。
- 車いす対応のトイレがない場合、本人(または家族)に相談し必要な支援をお願いします。
明日は我が身。
日ごろから防災対策を見直しましょう!